どくんどくん ~SPRING SNOW~

ある日、教室でゆうじのパンを無理やり取って、投げて遊んでいる連中がいた。

ジャムパンは、もうジャムがパンからはみ出て、ぐちゃぐちゃになってた。



僕は、なるべく見ないように下を向いていた。


誰も、僕にそのパンを投げないでくれ、と願った。


その行為を止めるだけの勇気はなかったが、参加することだけは避けたかった。




しかし、


パンは僕にパスされた。