・・・・・・普通なら、大ケンカに発展するような事件をサラっと話すユキ。

本当に嫌な思いをさせて申し訳ない。

『ゴメン。そんなことあったなんて・・これからはすぐに何でも話して。隠さないで!』


その言葉の奥には、ユキの涙の本当の訳を教えて欲しい、という僕の願いも込められていた。

『げほげほ・・うん。ごめんね。でもハルが悪いんじゃないからね。私、ハルには幸せでいて欲しいんだ。』

『ありがと。僕はもうすごく幸せだから。ユキとの毎日が幸せで仕方ない。だから、ユキにも心から幸せになってほしい。まだ風邪治ってないんだな。もう電話切ろうか?』

『ううん。あんまり眠くないからもっと話したい。』