「じゃ、帰ろっか。」

そんな僕の動揺も知らずに、かわいい笑顔で僕を見る。

まるでカップルじゃないか、僕達。

仲良く話しながら、2人で廊下を歩く。

ちらちらとお互いを見つつ、恥ずかしそうに微笑む。


「僕の名前長くない?ハルって呼んでくれてもいいんだけど、どう?」


ドキドキ・・・。


「いいの??ハル君にしようか?ハルでいいの?私もはるって呼んでくれてもいいんだけど、どっちがどっちなのかややこしいね。私達おんなじあだ名だもんね。」


そうそう!運命的偶然!

「そっか~。ややこしいな~。じゃあ、ゆきさんって呼んでいい?」

小心者の僕は本心を伝えることをためらった。
本当はユキって呼びたいんだろう、ハル。

「あはっ!ゆきさんってなんか変だよ。極道っぽいよ~。ユキでいいよ。」

僕の心の声が聞こえてしまったのではないかと思った。

まだ話して間もない僕らなのに、僕の思ってることが彼女に伝わる。

こんなに仲良くなっちゃって、


僕・・・


もう止められない。



気持ちが高ぶりすぎ警報!!