こうして、やっと僕とユキは結ばれたんだ。

ここまで来るのに結構時間はかかったけど、大満足な初体験を迎えることができたのは水野さんのおかげかな。


ひとつになれた僕らは、ず~っとくっついていて、そのまま穏やかに眠った。


目覚めてから、温泉に入ったんだけど、誰もいなかったから『掃除中』ってプレートをお借りして、混浴にしちゃった・・・。


ユキとの露天風呂は最高に気持ち良かった。


僕はずっとドキドキしていた。


帰りの電車の中でも、僕はドキドキしっぱなし。


旅館でのユキのこと思い出して、一人で興奮したり、ニヤけたりしてた。

ユキ、とうとう僕ら大人の階段登ったんだ。


翌日、お世話になった恩師に報告に行った。

「まじかよ~~!!すげぇぇ~。よく頑張ったな。ハルっぺ!」

水野さんは僕のお尻をペンペンしてくる。

「ここからが、また重要なんだ。男と女ってのはな。」


意味深な水野さんに、講座を申し込む。


「お願いします・・・。教えてください。」


「仕方がないな~。屋上いくか。俺もなかなか忙しいんだぞ。今晩も、ハニーの為に腰をフリフリ・・・ってな。」

水野さんの彼女は、幸せだろうな。

こんな楽しくて、人の気持ちわかる人は滅多にいない。


彼女としては、心配もあるだろうけどね。

誰とでもすぐ仲良くなる性格と、人の心の中に入る特技を持っているから。