もうすぐ夏がやってくる。


ユキはまだおばあちゃんの家にいる。


もしかしたらユキの両親は離婚しちゃうのかもしれないことを、僕は自分に言い聞かせながら過ごしていた。


いくらお父さんが反省したといっても、過去は消せない。


『ユキ、僕歩けたよ。辛かったけど、歩けた時のあの気持ちは忘れられないな。もう来週から学校も行くからな。』


長い長いリハビリの毎日を過ごし、僕は第一歩を踏み出せた。

ユキと会えない長かった日々。


挫折の毎日だったけど、水野さんのエロ本と、

ゆうじと大野君の歌、

友達と家族の支え、

そしてユキの愛で乗り越えることができた。



『何曜日から学校いくの?私も、お父さんに会いに行きたいし、そっちに行きたい。電話じゃ、チューできないもん。』

だってさ・・。

君はどこまでも純粋で澄んだ心の持ち主なのに、ちょっとエッチな彼女。