「今日でもう帰らなきゃならないの。寂しいと思うけど、あんまりHな本ばっか見ないでね。」


あわわわ・・と動揺する僕。


相変わらずユキには、僕はお手上げだ。


横でにこやかに笑ってる水野さん。


「水野さん、ハルのことよろしくね。浮気しないように見張っててね。」


水野さんは優しい瞳で穏やかに僕らを見て、頷いた。


「OK!OK!任せといて。ハルっぺに変な誘惑あったら、俺が全部もらっちゃうから。」

「絶対だよ~!ハル、じゃあね。今から、お父さん送りに行って来るね。そのまま帰るから。」

お父さんはとうとう今日から辛い戦いへと旅立つのか。

どうか、負けないで帰ってきてください。

「うん。お父さんによろしく言っておいて。水野さん紹介してくれて本当にありがとって。あと、頑張ってくださいって・・。」

「ありがと!!お父さんもハルのこと気に入っちゃったみたいだから、また落ち着いたら会いに行ってあげて。」

「おぉ!行く行く!」


僕の言葉に反応する水野さんは、思春期の高校生かと思うくらい。


「Oh~!イクイクゥ~~!なんちって。」


「もう!水野さんのエロ!ユキの前でふしだらな・・・。」


そんな水野さんの言葉に喜んでいるユキが僕はとても愛しい。

ばいばいって言って、ユキはまた遠くに行ってしまった。



僕の行けない遠い場所へ。