「じゃあ、まず、ハルっぺの考える理想の初Hってどんなだ??」

「え・・理想?う~ん。きれいな景色の見える海辺のロッジとかかな。遊んでるうちにそんなムードになって、そのまま・・・。窓からは、月が見える・・みたいな??」


バシ!!


水野さんに頭を叩かれた。

「お前ばかだろ!映画じゃね~んだから。もっと現実的に。ユキちゃんとの事考えてみ。」

「え~?ユキと・・・。えっと・・・。楽しい話をしてて、笑ってる間にそのまま押し倒す。ユキの表情が女に変わる。『優しくして・・』ってユキが言う・・・。」

バシ!!!


また叩かれた。


「お前ほんとばかだな~!そんなのエロ小説じゃん!!具体的にだよ。」

「具体的??僕はユキの制服を脱がす。ブラジャーの上から胸を・・・」



バシバシバシ!!!


「ははははは!お前かわいいヤツだな~。そりゃAVだろ!!」

「もうわかんないよ~~~!!」

「仕方がないな。まず一番大事なのは、自分の欲望をどれだけ抑えるか、だ!女の子に、発情してるって思われちゃだめ。あくまでも、冷静を装うんだ。どんなに不器用でも、へたくそでもいい。気持ちを込める。やりたいって気持ちよりも、好きだって気持ちを見せるんだ。」

「・・・できるかな。僕・・・。一人で興奮して鼻血出るかも。」

「ま、それもいいか。とにかく、お互いに初体験だから、一生覚えてる出来事なんだぞ!だから、素敵な思い出になるようにな。」

「え?なんか具体的に教えてよ。テクニックとか!」

「ば~か!テクなんて100年早い!好きだったらそれでいいの。好きって気持ちが一番気持ちよくなる薬なんだよ。」

「そっか。じゃあ、僕誰にも負けないHできるね。」


「がんばれ!あと、ひとつだけ教えてやろう。終わったあとも肝心だ!」