この人はすごい人だと思った。


こんな真顔でそんな質問ができる水野さんを尊敬してしまう。


「ちょ、ちょっと~!水野さん絶対変だよ。真顔でそんなこと聞かないでよ。」


図星なだけに、真っ赤になる僕。


「もしかして、ユキちゃんとまだなの?」


水野さんのマッサージの手が止まり、僕の顔を覗きこむ。



「俺が今から、初めてのH講座、開いてやろうか?」


笑って誤魔化そうと思ったが、とても興味があった。

水野さんの講座なら、きっとすごく実りあるものだろう。



「先輩、どうかお願いします・・・!!」



僕はペコリと頭を下げた。