次の朝、日差しが差し込む病室に一人の男性がやってきた。

「初めまして。神宮司君だね。私は、春瀬といいます。ユキの父親です。」

「は、初めまして。神宮司ハルといいます。」

僕は驚いて、手に汗をかいた。

突然、ユキのお父さんが来るなんて。


もっとびっくりしたのは、お父さんが想像していた人とは全く違っていたことだ。

スーツをビシッと着こなしたダンディな人。

話し方も穏やかで、ユキに似て、優しい笑顔をしてる。



この人が、暴力を振るうなんて。

お酒を飲んで、毎晩暴れるようには見えない。

どこから見ても、ステキなお父さん。

外科医だって言ってたな。

なるほど、医者っぽい。