ユキが剥いてくれたりんごを、あーんってしてもらって食べた。

晩御飯も、食べさせてもらった。

この際、いっぱい甘えちゃおうっと・・





「じゃあ、また明日ね。今日は久しぶりにお父さんの顔見てくるよ。じゃあね、おやすみハル。」


ユキ・・・帰っちゃった。

お父さんと何話すのかな。

お父さんはユキの傷を見てどう思うのかな。

お酒飲んでなければいいけど。

ケータイに電話がかかってきた。

『お父さん、今日はお酒飲んでないから優しいよ。大丈夫だからね。』

って。

安心して、僕は眠った。

さっきまでユキが握ってくれていた手を胸に置きながら。