ユキと連絡が取れなくなって3日が過ぎた。


ケータイも通じない。

メールも返信はない。

家まで行ったが、誰もいる気配がなかった。


僕はどうしたらいい?

このままユキが消えてしまったら、僕はどうやって生きていけばいい?

笑い方も思い出せない。


ユキが隣にいないことがこれほど、僕を無にしてしまうなんて。


助けて・・・ユキ。

僕消えちゃいそうだよ・・・。



僕は、とにかく毎日学校に行った。

何もしない時間は、よけいなことを考えるだけで頭が変になりそうだ。


学校に行けばユキに会えるかもしれない、というかすかな望みを僕は捨てなかった。

学校には、体調を崩してしばらく休むと連絡があったらしい。


あの夜、何があったんだ。


あの手を離さなければ良かった。

悪魔にさらわれることがわかっていて、僕は手を離した馬鹿野郎だ。