自分の行動を正当化したい僕は、このキスでパワーをもらって明日から勉強しよう等と都合のいい事を考えていた。

もう、止められないのかも知れない。

ここまで、燃え上がっちゃったらいくとこまで行くしかないのか。


この日のことも、いつか思い出話になるのだろう。
あの時は子供だったね、なんて思い出しながら2人で眠るんだ。


その日の夜、なかなか寝付けない僕の元に、メールが来た。

≪ハル、ゆっくりいこうね≫

僕は、大事なユキを不安にさせていたのかもしれない。

お父さんのことで悩んでいるユキに、よけいな悩みを増やしてしまっていたのかと思うと情けない。

≪不安にさせてごめんね。大事に、ゆっくり愛を育てていこうね。僕怖かった?≫


≪あんなハルは初めてだったからハルも男なんだと感じた≫


男・・・か。