僕は、昨日より今日のほうがユキが好き。


それが、全てだ。



翌日、下駄箱で会ったユキはいつもの笑顔でこう言う。

「勝負パンツちゃんと履いてきたよ。真っ赤だよ~!」

無邪気な明るさは僕を心配させないようにというユキの気遣いだろう。

「嘘だ~!絶対にピンクだね。」



その日は、いろんな気持ちがぐちゃぐちゃで授業なんて全然聞いてなかった。



ユキは、毎日どんな気持ちで玄関のドアを開けるのだろう。



ユキは、毎晩どんな気持ちで眠るのだろう。



ユキの見る夢に、色は付いているのだろうか。