携帯を握りしめて、俺はベッドに横になった。

柚…。
今、何してるんかな。


「柚…」


顔が一気に赤くなるのがわかった。俺、アホや!

キモいって、俺!

携帯をバッグの上に落として、電気を消した。

カーテンを少しだけずらして、月を見ようとした。

満月でとても綺麗だった。


「おやすみ、柚」


小さく呟いて俺は目を閉じた。