『責任』なんて、思いもよらない。

 そして、重い言葉に。

 晴香は、怒っている事を忘れて、顔が、ぼんっと赤くなった。

「せ、せ、せ、せ、責任って何!」

 きゃーっ!

 もしかして、結婚しよう、なんて守に言われたらどうしよう~~!?

 嬉しいな。

 恥ずかしいな。

 なんて、思っている晴香のココロを知ってか知らずか。

 守は、ずぃ、と晴香に自分の顔を寄せた。

「ささっ。
 晴香ちゃん。
 遠慮しないで、僕の唇にキスをして?
 そしたら、晴香ちゃんの風邪が、僕に伝染って治るでしょう?
 キスで、足りなかったら、も一度ここで、えっちでもする?
 そうやって、僕たちは、風邪のうつし合いしながら、スケベに仲良く今年の冬も、乗り切っていこうね」

 そんな、守の言葉に。

 結婚? とか。

 勝手に期待していた晴香が、ぷちっとキレた。