愛しき子供(きみ)へ

毎回同じ箇所でつまづいて演奏がある時、
スラリと弾けるようになり‥

音がスムーズに流れた瞬間‥
じゅりはガッツポーズをして‥‥‥
気づく音楽室に向かってもうダッシュ。

そして興奮のあまり、思わず扉を開いたのである。

扉を開いたじゅりの前に日の光を浴びたピアノを弾く私がいた。