ほのかに香る、千秋の香に 私も頭がおかしくなりそうだった。 ……だって。 こんなキョリ。 あまりにも久しぶりだったから。 小さいころは、いろいろなことに捕らわれないで 千秋との一番、心地よいキョリをとれていた。 それが、今では… 自分を保てなくなるほどに難しい。 それがまた、もどかしい。 .