「ただいまぁ〜」 「あ、お帰り。 今日アキラくんは?」 家に帰ると、お母さんがキラキラ目を煌めかせながら玄関に出てきた。 「ううん、今日は用があって真っ直ぐ帰ったよ」 そう言うと、お母さんのテンションが、がっくりと下がるのが目に見えて分かった。 「もう、止めてよね! いい年なんだし、お父さんが可哀想じゃない! それにアキラは私の彼氏なんだから!」 そう言うとお母さんは 「別に何も言ってないじゃないの」 そう言いながらリビングへ戻った。 .