まぁ、何かあったのかな、ぐらいで私は気にしないことにした。 ―――――― ――――… 『奈子、帰ろ』 あっという間に授業が終わって、もう放課後。 今日は時間が経つのがはやい。 「うん、そうだね」 そう言いながら荷物を手に掛け、席を立った。 結局、今日は千秋とは一度も目が合わなかったし、話もしなかったなぁ。 .