「あっ、あの……きゃっ…!!」 傍まで来た私は、途端に匠先輩に手を引っ張られる。 「で?今日の遅れた理由…聞かせてくんない?」 後ろから囁かれる声に肩だけじゃなくて心臓までが跳ねた。 私……匠先輩と同じイスに座らされちゃって… しかも、お腹に手を回されてギュッと抱きしめられてるから、身動きもとれないよ…。 こっ…これじゃあ、理由の説明どころじゃないですってば…!