ビクッと思いっきり肩を動かすと、後ろから伸びてきた先輩の手に抱きしめられる。 「俺……翠央の瞳…好きだから。」 匠先輩は頭の上に軽く顎を乗せた。 い……いつの間に先輩、私の後ろに来たの!? 音とかしたっけ…? ……いやいや、今はそれどころじゃないよ……。 顔も体も、すごく熱い…。このまま温度が上がり過ぎて溶けてなくなっちゃう……ってこと…ないよね!? 適度に冷房が効いているはずの食堂が… こんなにも熱いって感じちゃうよ…。