ゴトッ。 「痛っ・・。」 俺は痛みで、目が覚めた。 ベッドから落ちた所為で、 結局あの子の名前を思い出す ことができなかった。 「あぁー、糞っ。 もう少しだったのに・・。」 悪態を吐きながら、 床の上で頭を抱え込む。 この頃何度も、 あの子の夢を見る。 でもいつも名前を、 思い出すことができない。 あの子は俺のことなんて、 覚えてねぇよ。 たった1日だけ、 連れ戻されるまでの数時間。 一緒に話して、俺に 名前をつけてくれた。 それだけだが、俺には忘れることのできない出来事だった。