鍵を開けてドアを思いっきり引くと…… 「……開かねぇ」 内鍵がかかっている。 帰っていることは確かだ。 ホッと肩を撫で下ろし、インターフォンを鳴らした。 応答がないから、 何回も鳴らした。 5回目のピンポンが響いた後 『なによ!!ずっと玄関に居るわよ!!』 と、ロレツの回らない怒鳴り声が飛んできた。 「心配すんだろ、お前、開けろよ」 『嘘だねー。ずぅぇーったい心配なんかしてないですねー』 「ずぅぇーったい…ってお前、どんだけ飲んだんだよ…」