てなわけで、少し遅れて会場に入ると、第一グループの最終滑走者が演技を始めた所だった。
関係者専用の席につく。
職権乱用ってこういうことなのかな。
ちなみに本田コーチは、俺が想像していたよりかなりご立腹だったようで、翌朝にはすでに日本へ旅立っていた。
おいおい、選手を置いて帰っちゃうのかよ。とも思ったけど、どう見ても俺が100%悪いので仕方ない。
きっと今頃、佐藤先生の所に行って俺の悪口を言っているに違いない。
帰国するのが鬱だけど、とにかく今は忘れて女子FPを楽しもう。
そして―――
女子FPの演技時間は男子より短く四分±10秒。
七つのジャンプと三つのスピン、ステップシークエンスとスパイラルシークエンスの最高12個の要素を行う。
男子との大きな違いは、ジャンプの要素が一つ少なく、ステップの代わりにスパイラルが入っている所だろうか。


