……………
カーテンの隙間から射し込む光で目が覚めた。
瞼を開けて、隙間から見える青空を視界に入れる。
ゆっくりと起き上がり、隣で眠る人に視線を落とした。
前髪が少し跳ねてる。
あたしはふっと笑って、その髪を撫でた。
まだ眠気が残っていたあたしは、もう一度ベッドに潜る。
「ん…」
その衝動で、隣の寝顔が少し動いた。
でもそれは一瞬で、しばらくしたらすぅっと柔らかい寝息が聞こえた。
あたしは小さく微笑んで、目を閉じる。
口の中でゆっくりと、呟いた。
無意識に握られた右手が、愛しい。
今も尚、消えることを知らないこの想いは、目が覚めて、「おはよう」と声を交わした後でも、ずっと変わらない。
とても幼くて、不確かで、愛しいこの想い。
I want,
ただずっと、あなたが欲しかっただけ。
【fin,】



