…その、言葉を。


言葉を、理解するまでに、どれだけの時間を要しただろう。

一瞬だったのか、それとも限りなく永遠に近かったのか。


ただ、真剣なヒカルの表情が、あたしを真っ直ぐに見つめる強い瞳が、その瞬間の全てだった。


「ずっと…全部、あおに全部伝えた後に、ちゃんと伝えたかった。思い出なんかじゃない。過去形じゃのぉて…今、お前が好きだ」


ヒカルの声が、言葉が、あたしに届く度に、それをずっとずっと求めていたことに気付く。

ヒカルが欲しかった。
ずっとずっと欲しくて堪らなかった。

どんなに近くにいても足りなかった、遠かった距離。それを埋める為に必要だったのは、ずっと。


「…好きだ」