ヒカルの変わらない瞳は、あたしをあの頃へと引き戻す。
消えていない、色褪せない、あの感情。
…ヒカルが、あたしだけのものだったらいいのに。
何度思っただろう。
何度願っただろう。
誰も見なければいいのに。
ヒカルの視線は、全てあたしに。
「でも…そんなん、無理に決まっちょった。あおを俺だけのものにしたいって思う度…あおを遠く、感じちょった。どんなに求めても、消えん孤独があった。当たり前じゃけどな」
視線を落とし、呟くヒカルの声は、とても哀しいもので。
あの頃見ていた、ヒカルの横顔のようで。
「俺とあおは、違う。どう足掻いても…ひとつになんか、なれるわけがなかった」
ヒカルのその言葉は、そのままあたしの中に溶け込んできた。
何の違和感もなく、あたしの埋まらない空白に染み込んでいく。
…あぁ、そうだ。
どんなに求めても、どんなに足掻いても、あたしとヒカルはひとつにはなれない。
ひとつではないから、お互いを求めた。
別々の個体だからこそ、お互いを想えた。
でもあたし達にとって、その距離が耐えられるものじゃなかったんだ。



