「いつまで雪降るんかねぇ」
「な。今年はちょっとおかしいっちゃ」
「…春なんか、来ん気がする」

廊下を歩きながら、中庭に視線を送る。
降り積もった雪は、溶けることを知らない。

いつまでたっても、消えない。

「…まだ続いちょるん?」

不意にさとが言った。
窓に映るさとが、あたしの方を向く。

あたしは視線を外に向けたまま、何も言わずに小さく笑った。


…例の手紙は、未だにあたしを苦しめていた。

冬休みがあけて、もしかしたらもう入ってないんじゃないかと淡い期待を抱いていた。

でも新学期初日から、あの白いコピー用紙はあたしの下駄箱に入っていた。

始めは正直、内容なんて全く気にしていなかった。
でもこう続くと、まるで洗脳されているかの様な気分になってくる。

ましてやヒカルは側にいない。

信じる気力さえ、失いかけていた。