「みどさぁ、歩夢達に垣枝のこと話さんの?」
サクッとクッキーの音が響く。みどは軽く俯いて、頭をふった。
「でもさ、話したら協力してもらえたりするかもよ?」
「でも、あんまり大袈裟にしたくないんじゃもん」
「…ずっと話さんのん?」
「話さん」
そっか、再び心の中で溜め息をつく。
みどが垣枝を好きだということは、あたしを含めて数人しか知らない。四年生の時に同じクラスだった仲良しグループだけで。
歩夢達に話したら、彼女達もあたしと垣枝の仲を囃し立てたりしないだろうし、そうすればみどの不安も軽減すると思ったんだけど。
…どうもうまくいかない。
みどの気持ちもわからないわけじゃない。
好きな人と別の女の子が仲良くしてたら、あんまりいい気はしないだろう。
あたしにはそういう気持ちはよくわからないけど、でもきっとそういうもんだ。
どうにかして、みどの不安を取り除いてあげたいんだけど。



