「例年から見るともうすぐだな、どうりで鍋物が食いたいわけだ。『冬将軍』め、いつでも来いってんだ」

俺は家の冷蔵庫の食材を思い出した。
…あとは白菜を買って白ダシで鍋にしよう。



「そうだな、『冬将軍』がくると気温10°下回るからな〜、今年はミカン甘いしコタツが重宝しそうだなぁ、楽しみじゃねぇか」


イエローはニヤリと口角を上げた



「何ゆるいこといってんだよ、『冬将軍』のせいでみんなどれだけ苦しむか、年末はモウコの出産だ、気合い入れて挑むよ!」


いつもは穏やかなグリーンも顔に厳しさが表れる。
彼は牧場勤めなのだ。



「でも敵だからってあまり邪険にはできないわ、彼らだってしたくてこんなことしてるわけじゃないはずよ!それに寒いと色んなイベントが起こるのよ…今年の合コンも楽しみだわ」


ピンクはクリスマスが近くなると合コンに力をいれホットジャーを有給で休んでしまうのだ。



「ピンクさん…」


レッド(菊地)はピンクを見つめ息を飲んだ






会議室には何ともはりつめた空気が流れた。



宿敵『冬将軍』、日本の冬は我等『冬季限定!!ホットジャー』が守ってやるぜ!!