「寒くはないか?」


「…溶けてますけどー」


「日下部さんは寒がりなんだがな」


ヌックはそういうとエアコンをオフにした。


目の前には日下部さん、もとい、日下部さんに入ったイエローが動けないように大きなバケツに体を突っ込まれていた。


少し溶け気味だ。


「これ、雪だるま?雪だるまだよね、溶けたら俺死にますよね」


「また作るから大丈夫だ」

「いやいや、俺の魂?一緒溶けちゃわない」


「…さあな?」


「知らねのかよー」