私と彼の関係

「でも、仲がよさそうだったから」


「君さ、同じ学校なんだから聞いてみたら? 一年二組の里崎ののか」


 里崎ののか。そんな名前ははじめて聞いた。


 一年なんてほとんど知らないから。


「ののかのことはどうでもいいけど、学校行かないなら、サボる?」


 その言葉に我に返る。時間を確認すると、急いでいかないといけない時間になっていた。


「行きます。サボるなんてとんでもない」


 別に優等生というわけじゃないけど、性格的にはそういうことはできなかった。


 私達は学校への道を急ぐことにした。