私と彼の関係

 以前入ったモデルルームのように完璧に整頓された客間とは違い、リビングは新聞や雑誌などがテレビの近くにおいてあったりと生活感に溢れていた。


だが、散らかっているというわけではない。


 宮野君は一度部屋を出て行くと、すぐに戻ってきた。そして、今度はキッチンに行く。


 その間、私はその場に立ち尽くしていた。


 すぐにコーヒーをセットし、宮野が優菜のもとに戻ってくる。


 彼はテレビの前にあるソファに腰を下ろすと、首だけを動かし、私を見た。


「しかし、意外とあっさりだな」


「何が?」


「彼女って言って引き下がったから。正直、もっとしつこく言われると思ったんだけど」


「それって少し派手な感じの髪の毛が短い子?」


 一番鋭い視線を向けてきた子だった。


「一人だけじゃなかったけど、彼女が一番しつこくて困ってたんだよね」