私と彼の関係

 彼の家の前に来ると、彼は門を開け、家の中に入っていく。


私は辺りを見渡しながら、門を通った。そのとき、宮野君と目が合う。

彼は私を見て、笑いをかみ殺したような表情を浮かべる。


「まるで不審者みたいなんだけど」


「そんなことないです」


 とは思うが、いまいち自信はない。さすがに辺りを見渡すのは怪しいかもしれない。


「ま、いいけど」


 彼は鞄から鍵を取り出すと、鍵穴に差し込んだ。


 ということはこの家には誰もいないということなんだろうか。


 一人でそんなことを考えて、胸が高鳴る。宮野君の家に二人っきりか。

 さっきまで落ち込んでいたのが嘘みたいだった。