私と彼の関係

「そうなの?」


「本人に言ったら軽くかわされたけどね」


 だから、宮野君とのことに反対しなかったのかな。あいは優しいけれど、厳しいところもあって、ダメなことははっきりとそう言ってくれるから。


 宮野君の考えていることは分かりそうで分からない。


 でも、周りの話を聞いていると、私だけが分かっていないのではないかと思ってしまう。


「自分からデートに誘ってみれば? 夏休みは終わっちゃったけど」


「でも、テストの点数取れなかったからね」


「気にしなくていいと思うんだけど」


「それに、宮野君と一緒に家で勉強をするのも思ったより悪くないよ。一緒にいられるんだもん」


 そういったわたしの頬をあいが軽くつねる。


「なんかすごく幸せそうな顔をしているね。手料理でも作ったりした?」



「まだ。絶対それは無理」


 いつも外で買ったり、出前を頼んだり。宮野君のお母さんが作ったものを食べたりしていて、わたしが作るということは今まで一度もない。


「宮野君も優菜の料理を食べたいと思っていると思うけどな」


「そうかな」


「でも、あせる必要はないか。少しずつだね」


 わたしはあいの言葉に笑顔でうなずいていた。