私と彼の関係

「今から行く?」


 宮野君の問いかけに首を横に振る。


「今はいいかな」


 人の多い場所に行くより、宮野君とこうしていたいって思ったからだ。


 人を好きな気持ちはそんな夏を感じさせてくれる風物詩よりも、心を満たしてくれて、幸せを感じさせてくれるものだから。


「行きたいって言ったり、行かないって言ったり変な奴」


 宮野君は少し笑う。


「ま、来年、見に行けばいいよ」


 そう夏空にもらすように口にした彼の言葉に思わずうなずく。


 来年なんて話は今まで出てくることもなかったから、彼の言葉がすごく嬉しかったのだ。


「家まで送るよ」


「え? もう?」


「行く場所がないのにうろついても仕方ないし」


 確かにそうだけど、その辺を散歩したりとか、そういう気持ちはないんだろうか。