あのときに彼から興味がないと聞かされても、ここまでショックは受けなかったはずなのに、数ヶ月の間に大きく変わってしまった。


 でも、それは結局私だけで、宮野君にとってはそうではなかった。


 それどころか彼の望みもかなえることができなかった。


 今までのように彼と一緒にいることもない。


 そして、宮野君のことは今までのように噂でしか聞けなくなるんだろう。


 そのことが寂しい。


 自分勝手なのは分かっていたけど。


 映画は人気の映画らしく人が多かった。面白かったけど、あまり映画の内容は頭に入ってこなかった。


 外に出ると、夏らしい日差しが私にささる。


 それから逃れるために、手を目元に当てる。


 テスト勉強していたころは、彼と一緒に遊ぶために頑張っていたんだと思い出すと、いいようのない気持ちがあった。