私と彼の関係

「過去のテスト? 見せられません」


 中には赤点ギリギリなんてとんでもないテストもあったからだ。厳選して見せれそうなものは限られてくる。



 彼はそんな私を見て、にこやかに微笑む。


「君の点数に幻想なんか抱いていないから気にしなくて平気だと思うよ。どうせ五十点から七十点の間をうろうろしているようなレベルだろうし」


 爽やかな笑顔で軽く幻想とまで言われてしまった。当たってはいるから、否定はできない。


「とりあえず今からテストまではしっかり勉強をするように」


「はい」


 よく分からないけど、そんなことになっていた。


 恋人同士というよりは、家庭教師の先生でもつけられたみたいな気分。


 でも、今までよりも宮野君と長い時間一緒にいられる。


 そのことは悪い気はしなかった。