「先生…」 「ん?」 「せっかくの修学旅行なのに…ごめんなさい」 「何言ってんだよ…」 「…ごめんなさい」 「俺に謝る…」 肩に寄り掛かっている麻生に顔を向けると、手で顔を覆った麻生が… 「…ごめん、お母さん」 手の内側から、たくさんの涙が落ちる。 「…麻生」 静かな待合室に、麻生の泣き声だけが小さく響く。