「…先生には、"気にしないで"って言ってある。今は、目の前の問題に集中して欲しいからさ…」 「泰葉…」 「自分でも、きちんとわかってるつもりなんだけどね。ま、たまに考えることもあるけど…大丈夫だから」 泰葉はベッドから立ち上がり、支度を始める。 「心配かけてゴメンね。そろそろ集合場所行こう?」 香奈を安心させるように笑顔で言うと、泰葉は実行委員のため先に部屋を出た。 「…わかってないよ…泰葉」 静まり返った部屋に、香奈の声が小さく響いた。