裕典と見る景色は、いつもと同じ景色。

電車から流れる景色も、手のぬくもりも、キラキラ、ドキドキはしないのだ。

でも、柔らかくあたたかい空気と時間がいつも流れるから。

もし、一輝と付き合うこととかになったら・・・。

あたしどうすればいい??


このままでは、良くないんだよね、きっと。




マクドナルドを出てから、南武線で川崎駅に行って、カラオケをしたり、お気に入りの雑貨屋を見て回ったり。

そんないつもと同じ時間を過ごした。

何もない、いつもと同じ平凡な時間。

心が休まる、時間。