【完結】俺様王子×天然ちゃん

取り敢えず……なんか言わないとダメだよな……


と思っても、なかなか口が開かない



しかも、抱き締めてるのは道端



擦れ違い様に俺たちを見てくるヤツが居るのは当たり前だ



だけど、今はそんなこと関係ない



「……愁くん?」



「……ごめん、楓」



咄嗟に出た言葉



「えっ?なんで謝るの……?」



「正直……ほんとに楓のことが好きなのかどうか、今の俺には良くわかんねぇんだ」



「……うん」



「だけどな……これだけは分かって欲しいんだ」


「……うん」



俺の言葉に頷く楓