「愁く~ん!」



放課後、珍しく楓が俺の教室に来た



「しゅ~うくん、彼女がお出迎えだよ~」



陸人が俺の肘を突いてニヤニヤしながら言った



「……あぁ」



「なんだよ、素っ気ないなぁ……」



陸人は唇を尖らせた



「はぁ……」



思わずため息が漏れた



ダメだ……こいつに構ってると時間のムダになる


「……じゃあな、俺帰るわ」



そう思った俺はそう呟いいて席を立った



「あっ、おい愁!」



俺はカバンを左肩に掛けて右手を挙げた



あぁ、陸人ってほんとウザいわ