「わ、悪かったって!」


「全く……まぁいいわ」


麻紀ちゃんは陽平くんの髪の毛から手を離した



「ごめん。麻紀」



「はぁ……はいティシュ。鼻に突っ込んどきなさい」



麻紀ちゃんは陽平くんにティシュを渡した



「ありがとー麻紀」



「いいから早く行きなさい」



「おー」



そして、陽平くんは麻紀ちゃんに手を振って教室に戻って行った



「ごめんね楓ー。みっともないところ見せちゃって」



「ううん。なんか麻紀ちゃんたち見てたらすごく羨ましいなって思った」


あたしはそう言ってニコッと笑った