【完結】俺様王子×天然ちゃん

そしてそれから時間が過ぎていき、あっという間に昼休みになった



"きゃああああああ!!"


教科書を片付けていると、廊下から甲高い声が聞こえてきた



「あっ、王子のお出ましだよ」



麻紀ちゃんはあたしの所に駆け寄って来ると、そう言った



「あっ、麻紀ちゃん」



「楓は愛されてるね?」


「えっ?」



「普通、王子が彼女を迎えに来るなんて考えられないよ」



麻紀ちゃんは机に頬杖をつくと、教室のドアの方に視線を向けて言った



「……そぉなの?」



麻紀ちゃん、そんなこと知ってるんだ