お風呂から出た後の愁くんはいつもよりすごくカッコ良かった



そして、愁くんが髪の毛を拭く姿にドキッときてしまった



拭き方がちょっと荒いけど、なんかそっちの方がカッコ良く見えた



だけど、愁くんはさっきからあたしと目を合わせようとしてくれない



それが寂しくて、愁くんにギュッと抱き付いた



そして、小さい声で「愁くん……」と呟いた



愁くんはびっくりしたのか、髪の毛を拭く手を止めてあたしに視線を向けた



あたしは自分がしたことが急に恥ずかしくなって、愁くんの腕に抱き付いたまま顔を上げられなくなった



どっ、どぉしよぉ……