すると、楓がいきなり俺に抱き付いてきた



?!



俺は髪の毛を拭く手を止めて、楓に視線を向けた


「愁くん……」



そして、甘い声で俺の名前を呼んだ



おいおい……ちょっと待て。なんなんだ、この状況は……



楓が俺に抱き付いてて……



甘い声で俺の名前を呼んで……



ちょっと待て……



楓、お前もしかして……俺を誘ってるのか?



ダメだダメだ!



やめろやめろ!



俺を誘うな!



俺を誘ったら大変なことになるぞ!



頼む。俺を誘惑するな!


歯止め効かなくなる!