「はぁ……」



来てしまった……



ついに来てしまった……


運命の時が……



とうとう来てしまった……



楓との初めてのお泊まりの日が……



俺は今日一日、自分自身と闘わなきゃならない



既に限界が近付いて来てる俺の体は……いつ壊れるか分からない



ほんとはこのまま保てるのが一番いいんだけど……



そう上手くいく訳もないだろうから……



しばらくは我慢だ、我慢


だけど……好きな女の子を目の前にして我慢出来るヤツなんかきっと、いや、絶対居ないと思う



俺だってほんとにギリギリの状態だもん……