「ふーん」



「まっ、今ではいい思い出だけどな」



陸人はそう言って優しい笑みを浮かべた



「今は未練ないのか?」


「はー?ある訳ねぇだろ?メールも電話もしてねぇんだから」



「ふーん」



「まっ、好きな女と居てそーいうこと考えないヤツ居ねーよ」



陸人はそう言って俺の肩を叩いた



「そーか?」



「ああ、お前だってきっとそーなると思うぞ?」


「まー、良く分かんねぇけど……一応参考にしとくわ」



「おー」



だけど……その日、陸人が言った言葉がほんとになるなんて、今の俺は考えもしなかった