HRが終わった後、俺は陸人のところへ駆け寄った



「陸人、帰ろうぜ?」



「あれ、楓ちゃんは?」


陸人は不思議そうな顔をして言った



「なんか用事があるんだと」



「ふーん、珍しい」



「まっ、たまには男同士もいいだろ?」



「そうだな、んじゃ行くか」



「おー」



そして俺たちは学校を出た



「こーして一緒に帰るのって、なんか久しぶりだな?」



歩いてる途中、陸人が歩きながらそう言った



「そーだな」



俺はそう言ってニコッと笑った



「中学の時以来だよな」


「うん」